内科の診察で交わした会話を文字起こしすると、聞いた経過や説明を一から入力する手間を減らせます。診察中の入力負担が軽くなり、患者さんの話を聞くことに集中しやすくなります。AIによる整形も使える場合は、その文字起こしをSOAP形式のカルテや指導記録へ整理できます。
01診察の会話を文字で残す使い方
症状の経過を聞き、診察所見を説明し、服薬や生活について相談する。音声文字起こしを使えば、そのやり取りを文章として残せます。話を聞きながらすべてを打ち込もうとする負担が減るため、患者さんの表情や、追加で確認したい話にも意識を向けやすくなります。
診察後は文字起こしを確認し、観察した所見や検査値を加えてカルテを仕上げます。AIによる要約・整形も使える状況なら、血圧の話の途中で服薬状況を聞き、最後に別の症状へ戻った場合も、症状、所見、評価、方針の各欄へまとめられます。

ポイントまず会話を文字にして入力を減らし、AI整形が使える場合はカルテの書式へまとめます。診察中の入力と、診察後の並べ直しの両方に使えます。
02AIでSOAP形式へ整理する会話の例
診察の文字起こしをAIで整形する際は、普段のカルテに合う書式を指定します。たとえばSOAP形式なら、次のように会話を整理できます。
診察中の会話の例
患者:「この一週間で、夕食後の薬を二回飲み忘れました。朝の薬は飲めています」
医師:「今日の血圧は132の78です。夕食後の薬を忘れにくいように、飲んだら記録する方法を試しましょう。次回、その記録を見せてください」
| 欄 | 整理した内容 |
|---|---|
| S | 過去1週間に夕食後薬の飲み忘れ2回。朝の薬は内服できているとのこと。 |
| O | 本日の血圧132/78 mmHg(医師の発言より)。 |
| A | 会話に評価の記載なし。医師が記載。 |
| P | 夕食後薬の内服後に記録をつける方法を説明。次回、記録を確認する。 |
この会話では薬剤名を特定していないため、処方内容を確認して補います。血圧も実測値と照合し、医師の評価を加えて仕上げます。普段の書き方に合わせて文章を短くしたい場合は、整形時の指示に文量や書き方を加えます。
GENSHI VoiceにはSOAP形式の整形テンプレートが標準搭載されており、診察の文字起こしをその書式で整理できます。詳しくは電子カルテのSOAP欄|AIでどこまで自動整形できるかで解説しています。
03検査説明や療養指導への展開
診察全体をカルテへ整理したあと、同じ文字起こしから、検査説明や療養指導に関する部分だけを取り出す方法もあります。説明文には患者さんが見返す内容を、指導記録には相談したことと対応を残すよう、AIへの指示を使い分けます。
| 分野 | 説明・共有用に残す内容 |
|---|---|
| 消化器内科 | 検査説明で出た質問と、医師が答えた内容。 |
| 循環器内科 | 本人が話した症状と、そのときに行っていた活動。 |
| 呼吸器内科 | 吸入で困っていた操作と、今回説明した方法。 |
| 糖尿病内科 | 食事や服薬の相談から、今回一緒に決めた取り組み。 |
| アレルギー科 | 症状が出た時期と、本人が話したそのときの状況。 |
| リウマチ科 | 外出や家事で困る動作と、相談した対応。 |
看護師や薬剤師、管理栄養士による指導にも使えます。たとえば吸入指導の会話から詳しい記録を作り、医師への報告には困っていた操作と対応結果だけを取り出す。記録用と連絡用の文章を、同じ相談から準備できます。

ポイント指導用のテンプレートには、今回相談して決めたことを残すよう指定します。診察全体を短くするだけの要約より、患者さんや次の担当者へ渡す文面を作りやすくなります。
04まとめ
内科の音声文字起こしは、診察中の入力を減らし、患者さんの話を聞くことに集中するために使えます。AIで整形できる場合は、会話をSOAP形式へまとめ、医師が確認と補足をしてカルテを仕上げます。同じ文字起こしを検査説明や療養指導の記録にも使えば、診察後に繰り返す文章作成も効率化できます。
05よくある質問(Q&A)
Q. 出力が長すぎるときは、どう調整できますか?
簡潔な箇条書きにして、同じ経過は重複させないようAIに指示します。残す症状や方針を指定してから文章を短くすると、必要な情報を保ちやすくなります。
Q. 内視鏡検査中に口述した所見にも使えますか?
検査記録用に、部位、口述した所見、実施した処置の項目を用意し、発言を整理する方法があります。担当者が実際の検査内容や画像と照合し、発言に含まれない事項を補って仕上げます。
※ 録音前に患者さんの許可を得て、出力内容と情報の取扱いを確認してください(詳しくは電子カルテ×AIのセキュリティ|個人情報をどう守るか)。
参考資料(2026年9月14日確認)
