音声文字起こしは、診察全体の会話をカルテに残し、その中から説明メモやスタッフへの連絡に必要な部分を取り出すときにも使えます。形成外科の治療相談、皮膚科の外用指導、耳鼻咽喉科の補聴器相談を例に、記録と説明文を書き直す手間を減らす方法を紹介します。
01診察全体の文字起こしからカルテへ
診察全体を文字起こししておけば、カルテを仕上げるときに、聞いた経過や説明を一から入力する手間を減らせます。同じ会話を、患者さん向けのメモやスタッフへの連絡にも使えます。
文字起こしからカルテを作る基本的な流れは、電子カルテのAI音声入力とは?|導入するとできることをご覧ください。
02用途に合わせて必要な会話を抽出するテンプレート
文字起こしは、診察全体から用途に合う情報を取り出すときにも便利です。AIで要約・整形できる場合は、カルテ用には診察の経過を、患者さん向けには説明した方法を残すように指示します。相手と用途を指定すれば、一つの会話から必要な文面を作れます。
| 文書 | 取り出す内容 |
|---|---|
| カルテ | 症状の経過、口頭で説明した所見と評価、治療方針、質問と回答。 |
| 患者さん向けメモ | 今回説明した方法、自宅で行うこと、本人からの質問への回答。 |
| スタッフへの連絡 | 調整や確認を依頼した事項、本人の希望、まだ決まっていないこと。 |
外用薬の説明メモ用の指示文の例
診察全体の文字起こしから、今回説明した外用薬の使い方だけを取り出してください。
薬ごとに、塗る部位と回数・タイミングをまとめてください。
患者からの質問と、実際に答えた内容も短く加えてください。
会話にない使用方法は追加せず、薬剤名などが特定できない箇所は確認事項として残してください。
処方や指示と照合した文面を、患者さんが帰宅後に見返すメモとして使います。スタッフ向けなら、日程や次に確認することを残すテンプレートへ切り替えられます。

ポイント説明メモには、その日に説明した内容だけを残すよう指定します。長い診察の文字起こしから、患者さんが家で見返す部分を取り出せます。
GENSHI VoiceにはSOAP形式や説明メモへの整形テンプレートが標準搭載されており、独自の指示文も登録できます。
03診察中の相談から作る説明と連絡の例
診察中に交わす相談からも、相手に渡す文面を取り出せます。
傷あとの治療相談なら、説明した選択肢や日程の確認事項を整理します。外用薬の説明は、塗る部位とタイミングを家庭向けメモへ。補聴器の相談は、使用状況と確認したい点を言語聴覚士への共有文へまとめられます。

ポイント診察全体はカルテに残し、説明や連絡には必要な部分を抽出します。同じ会話を用途に合わせて書き直す負担を減らせます。
04まとめ
診察全体を文字起こしし、AIで用途別に整形すると、カルテと個別の説明メモを同じ会話から作れます。治療の希望、外用薬の使い方、補聴器の使用状況など、会話の途中に出た相談も必要な文面へ整理できます。記録を一から入力し、そのあと説明や連絡のために書き直す負担を減らす方法です。
05よくある質問(Q&A)
Q. 会話の途中に出た説明だけを、メモに取り出せますか?
AIで整形する際に、外用薬の使い方や今回決めたことなど、残す内容を指定します。会話の中で話題が前後していても、該当する情報を集めた下書きを作れます。担当者が診察で説明した内容と照合して仕上げます。
Q. 患者さん向けのメモと、スタッフへの連絡はどう作り分けますか?
同じ文字起こしに対し、患者さん向けには説明した方法や質問への回答を、スタッフ向けには確認の依頼や日程の相談を残すよう指示します。渡す相手と目的を変えることで、それぞれに必要な範囲へ整理できます。
※ 録音前に患者さんの許可を得て、出力内容と情報の取扱いを確認してください(詳しくは電子カルテ×AIのセキュリティ|個人情報をどう守るか)。
